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冬の北陸、越前の旅 [旅]

 諸事情により、しばらく投稿できなかったのですが、今年からまたブログが再開できるようになりました。よかった、よかった。


さて、去年の年末、大晦日に風邪をひいてしまい、高熱にうなされるという最悪の年末を過ごした。カウントダウンの記憶もないまま新年を迎え、元旦から三箇日は布団から出ることもできず、最低な年末年始を迎えた。

 体調は少し回復したのだが、万全とはいかず、ふらふらの状態で、9日、10日にかけて北陸に、出かけました。販売用の写真撮影と、SNSの記事取材で越前海岸に向かった。

 越前海岸といえば、真っ先に思い浮かぶのは東尋坊。でも、東尋坊は以前取材したので今回はパス。越前松島から海岸線を走り、「弁慶の洗濯岩」「潮吹岩」「呼鳥門」などの岩礁、奇岩の撮影を行った。


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弁慶の洗濯岩と荒波/福井県福井市


 1月の越前海岸といえば、水仙が有名。しかし、今年はまれにみる暖冬。そのせいか、1月9日の時点で、すでにピークは過ぎていた。収穫も始まっていて、なかなか絵になる群生が見つからず苦労した。しかも、意外にも海岸と水仙が一緒に収まるフレーミングが少なく、絵になる構図が見つからず閉口した。

 初日は午後から大雨にも見舞われ、体調も芳しくなかったので早々に切り上げてホテルにチェックインした。


 翌日、天気も回復し、朝もぐっすり寝たおかげで体調も幾分ましになり取材続行。

 再び越前海岸に行き、水仙の撮影をし、越前海岸の取材は終了となった。


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水仙の群生/福井県越前町


 午後から越前大野城へと向かった。越前大野城といえば、竹田城跡に次ぐ「雲海に浮かぶ城」として有名で、是非チャレンジしてみたかったが、今回はスケジュールと体力の問題で断念した。越前大野城は、お城以外にも、武家屋敷や城下町の町並みなど、趣のある街なので、ゆっくり散策してみるのも面白い。


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越前大野城/福井県大野市


 越前大野城を、さらに九頭竜川沿いに走っていくと、九頭竜湖にたどり着く。今年は雪もなく、閑散とした状態だったが、それでも見どころは多い。

 九頭竜湖は、九頭竜ダムで九頭竜川の上流部分をせき止めてできた人造湖。その大きさは十和田湖に匹敵するほど。

 九頭竜ダムは、ロックフィル工法(大きな岩石と砂で作られたダム)で、日本では少ない部類のダム。コンクリートのダムと違って、少し自然の趣が残ったダムである。


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九頭竜ダム/福井県大野市


 九頭竜湖駅は、JR福井駅から九頭竜湖駅を結ぶ、越美北線の終着駅。「秘境駅」の趣は勿論、隣接した道の駅と共に、情報の収集や買い物なども楽しめる、複合要素の高い駅。


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九頭竜駅/福井県大野市


 今回の越前の旅は、体力に難ありの痛めの日程だったので、万全の状態で再び臨みたいと思った。越前大野城のリベンジもしたいし、また訪れることになりそうです。
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阿波地方の夏旅 [旅]

先日、徳島へ取材に行ってきました。

「うだつが上がらない」の語源になったと言われている、うだつの民家の町並みを撮影するのが目的だったのですが、せっかくなので「徳島のいろんな自然美を堪能したい」と思い、いろいろと散策してきました。

淡路島から徳島に入り、鳴門海峡を渡ったとき、眼下の海に小さな渦潮が!

あわてて高速を降りて展望所へ。

しかし、その時には渦潮は消えていました・・・しかたないので、崩れ去った渦潮を撮影。




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鳴門海峡



うだつの町並みにほど近い、阿波の土柱群にいってきました。

雨風に侵食され、未だに形を変えている土柱の自然美にただただ言葉を失うばかり・・・




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阿波の土柱群




徳島の霊峰、剣山へと続く道中に、鳴滝、土釜と言った、渓谷と滝がある。鳴滝は、日本の滝百選ではないけれど、落差もあり、水量も多い段瀑で、その迫力に圧倒されました。

ほど近くに土釜と言われる渓谷がある。小さな渓谷だけど、岩の色合いとその流れが絶妙にかみ合っていて、独特の雰囲気を持っていました。




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鳴滝




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土釜





帰りに、夕景、夜景を撮影するために淡路島に寄りました。

夕日は雲に隠れてしまい、撮影することはできなかたのですが、淡路のSAから明石海峡と観覧車の夜景を撮影しました。

今回はこれで終了しましたが、淡路島にはまた来ることになると思うので、最高のロケハンができたと。思っています。




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淡路SAからの夜景





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北近畿の滝巡り [旅]

桜に季節が終わり、新緑の時期の突入すると、よく滝の酒税に出かける。

以前は、紀伊山地の滝巡りをよくしたものだ。

紀伊山地は名瀑も多く、恐ろしいほどの澄み切った水が写欲をそそられたが、じつは、北近畿の滝も負けてはいない。

日本の滝100選に名を連ねる名瀑が数多くある。今回はそんな滝の様子を紹介したい。

兵庫県、姫路市の少し北側に位置する、宍粟市にある原不動滝は、男滝と女滝の二つの流れが滝壺で一つになってまた流れ出す、兵庫県屈指の名瀑。

以前は滝壺まで行くことができたが、現在は観賞用の吊り橋ができ、見方も変わってきた。




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原不動滝



原不動滝からさらに北上した所に、養父市の天滝がある。

落差98m、名前の通り、まさに天から滝が振ってくるような豪快な滝で、兵庫県随一の落差を誇る。

「森林浴の森100選」「兵庫県森林浴場50選」に選ばれている渓谷の遊歩道(と言ってもかなりの山道)を40分ほど歩く。途中に夫婦滝、鼓ヶ滝と言った滝もある。




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天滝




但馬地方の香美町にある猿尾滝は、上段と下段に分かれて流れる段瀑で、下段は猿の尾に似てることから名付けられたらしい。

この下段の滝で、江戸時代の殿様が流しそうめんを楽しんだとの言い伝えがあるとか。




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猿尾滝




今回の撮影はここまでだったが、兵庫にはまだまだ名瀑がある。その紹介はまた後日に紹介できたらと思っています。


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中国地方の桜探索 [旅]

今年も桜の季節がやって来た。
毎年、この時期になると気持ちがウキウキしてくる。
毎年、どこの桜に会いに行こうか、出会えるのか、とてもわくわくしてくる。

さて、今年は・・・

中国地方の桜取材に行こう!

そう思って、岡山の天然記念物、醍醐桜に会いに行くことにした。

満開の桜、ピークはたったの一日と言われている。その一日を見極める難しさが、桜取材の醍醐味と言えるだろう。

岡山県真庭市、落合にある醍醐桜は、樹齢700年とも、1000年とも言われているヒガンザクラで、1332年に後醍醐天皇が隠岐配流の際にこの桜を見て絶賛した伝説から、こう名付けられた。




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満開の醍醐桜




少し桜から離れ、日本の滝百選に名を連ねる、神庭の滝まで足を伸ばした。

西日本最大級の滝で、その迫力は大変すばらしい。




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神庭の滝




醍醐桜の近くに、県内2番目の大きさの岩井畝大桜がある。そして、後谷の桜本寺のヒガンザクラもなかなかの名木。この三つがすぐ近くにある奇跡。やっぱり桜取材は面白い。




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岩井畝大桜




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桜本寺の桜




最後に新庄村のがいせん桜と新庄宿に向かった。がいせん桜はまだ三分咲きくらいだったが、古い町並みとの調和が美しく。感動した。

今年はあまり時間が取れなかったけど、その分濃い内容の楽しい旅だった。




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新庄宿のがいせん桜と古い町並み





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播州梅紀行 [旅]

少しずつ寒さも緩んできて、チラホラと花の便りが届き出しました。

所々で梅の開花も始まっています。今年は例年より少し遅いとか。

でも、春の足音が近づけば、おのずとウキウキしてくるもの。今年も花粉の脅威と戦いながら、各地の花風景を探してみようと思います。


今年は、播州の梅林巡りを計画していました。途中、宝塚にある中山寺が、ちょうど梅の見頃を迎えてるとのことで、ちょっと寄り道。

境内(と言ってもかなり広い)にある梅林公園の梅は満期。白梅、紅梅の彩りが見事でした。


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中山寺の梅


姫路の少し先の、たつの市にある綾部山梅林をめざしていたのですが、世界の梅公園と言う場所と勘違いをしていました。でも、ここも梅が満開との情報を得て、急遽撮影することにしました。

ここの梅林も見事でした。


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世界の梅公園の梅


その後、従来の目的地だった綾部山梅林に向かいました。

ここも、ピークを迎えていて、満開の梅林と播磨灘のコントラストがとても美しかった。


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綾部山梅林と播磨灘



帰りがけに、神戸の夜景を撮りたいと思って、奥再度ドライブウェイに向かいました。

諏訪山のウ”ィーナスブリッジから、神戸の夜景を撮影しました。


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神戸の夜景


今回の撮影はここで終了しました。

もうすぐ桜の季節になります。今年は色々と動き回りたいと思っています。


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熊野、黒潮巡り [旅]

熊野取材の時に、度々お世話になっている尾鷲のホテルに滞在し、翌朝、日の出の撮影のため、朝五時に起床。尾鷲湾の夜明けの撮影に向かいました。

ところが、以前に何度か訪れていた、尾鷲湾を一望できる展望所(展望台ではなかったと思うけど)がなくなっていてがっかりでした。

仕方なく、カーナビを頼りに尾鷲湾を一望できそうな箇所を探していたら、なんと、「日の出の絶景スポット」なる立て札を発見!

無事、夜明けの撮影を行うことができました。



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尾鷲湾の夜明け



この日は天気に恵まれ、美しい黒潮の景色を堪能することができました。

先日に書いた、須賀利の集落に向かう途中で、南伊勢方面に広がる熊野灘が大変美しく、時間を忘れるほど撮影をしていました。




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優美なる熊野灘




熊野と尾鷲間の海沿いを走る国道311号線を走行。途中の波田須のいう町に、クスノキの巨木があり、熊野灘の青に緑のコントラストが見事だった。




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クスノキの巨木と熊野灘



熊野には何度も訪れていますが、その度に新しい発見があります。

「神の宿る風景」

熊野をそう表現する人がいました。

熊野取材は、神々と向き合えた様な、そんな旅でした。

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南紀、熊野の旅 [旅]

三重県の南端に位置する熊野。
熊野古道は、2004年に世界遺産に登録されて、脚光を浴びました。「紀伊山地の霊場と参詣道」というのが正式名称で、その範囲は紀伊半島全域に及ぶそうです。
熊野古道は、熊野三山(熊野本宮大社、熊野速玉大社、熊野那智大社)を詣でるための参詣道。
古人は、伊勢参りを済ませた後、熊野詣でに向かう、伊勢路と呼ばれる参詣道をひたすら歩きました。

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熊野古道、松本峠

熊野はかなり遠い。大阪、名古屋からも、ほぼ半日かけないとたどり着けません。まさに陸の孤島といった感じです。
それ故、未だに昔の面影が残っている地域がたくさんあります。
その中でも、尾鷲市にある須賀利と呼ばれる地域は、特に魅力的な集落で、山側の道が開通するまでは、船を使わなければ行けない地域でした。
山側にへばりつくように建つ民家と、漁村の雰囲気が特に趣があります。
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尾鷲市、須賀利の漁村風景

後日、また続きを書きます。


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清流行脚 [旅]

清流行脚「紀伊山地の水巡り紀行」

 日本風景写真協会、奈良第二支部の写真展が、5月24日から29日まで開催されました。今回はエントランスの作品と通年通り、2作品を出展しました。

 24日の写真展準備のあと、少し紀伊山地の撮影に出かけました。

 紀伊半島は、手つかずの原生林が広がる秘境。その広大な森が作り出す水の美しさは、世界一と言っても過言ではないと思っている。

 そんな紀伊山地の清流巡りに出かけてみました。




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広大な森が作り出す世界一の水質。日本の財産だと思う/奈良県 下北山村




 去年から通行止めが続いていた、笹の滝に通じる山道が開通したようなので、数年ぶりに行ってみることに。

 笹の滝は、日本の滝百選に名を連ねる、名瀑。滝そのものも迫力があるが、滝壺から流れる渓流の岩肌が美しく。それをメインに撮影した。

 その渓流の水質も、もちろん一級品!




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滝そのものを脇役に、渓流の流れをメインに撮った/奈良県 十津川村・笹の滝




 紀伊山地の渓流は、川底が小粒の砂礫でできていて、これが、濾過装置働きをする。これが、美しい水質を保つ要因になっているものと思われる。

「輝く水」の言葉がふさわしい、紀伊山地の水。これこそ、日本の財産だと思っています。




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新緑と清流の対比が素晴らしい。秘境の渓流/奈良県 十津川村





瀬戸情話 [旅]

瀬戸情話「年明けの瀬戸内海を巡る旅」




今年の年始はとにかく暖かい。異常気象の前触れなのか、温暖化は深刻な問題だと思います。

今年は雪もあまり期待できず、仕方なく穏やかな瀬戸内の旅をすることにしました。



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瀬戸の日暮れ。焼け方はイマイチだったが情景は最高だった/広島県 福山市




瀬戸内海は、世界的にもまれに見る海岸美で、砂浜に青い松林、そして点在する小さな島々など、ひとつの地域で多様な景観を堪能できた。でも、最近は工業地帯に換わり、都市化も進み景色も変わりつつあるのが残念です。

瀬戸内海と言えば、映画の舞台にもなった歴史のある港町、鞆の浦が人気。江戸時代から続く海上交通の要所として繁栄した港。シンボルである常夜燈は1859年に建てられたそうです。鞆の浦の古い町並みは、被写体としての魅力も十分です。

撮影ポイントとして、福山市から鞆の浦に行く道で、グリーンラインと呼ばれる道があって、所々に展望所があります。ここから、鞆の浦の港の様子や、仙酔島を絡めて逆光気味に撮影すると絵になります。この日はガスが懸かっていて残念でしたが、朝日、夕日の時はおすすめの場所です。




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鞆の浦の古い町並みが旅情をさそう/広島県 福山市




瀬戸内海国立公園は、日本で初めて指定された国立公園です。その美しい景観を写真に表現するには、逆光で島々をシルエット気味にして、俯瞰で撮ってやるといい。そのために、小高い山に登っての撮影となりますが、地図を見れば至る所にそのような場所があるのでポイントには困らないと思います。

その中であえてポイントを上げると、まず、岡山県、倉敷市にある鷲羽山がありますが、ここは西側に瀬戸大橋が架かっているので、夕日の撮影には不向きです(もちろん瀬戸大橋をメインに撮影する分には問題はありませんが)。ここから少し西に行った、三百山から狙った方がいいと思います。

あと、岡山県笠岡市の栂丸山から眺める笠岡諸島も素晴らしい景観です。山頂付近のテレビ塔下からの眺めは最高です。ただ、この日はガスのせいで見通しが悪く、撮影はしましたが、掲載はやめました。

瀬戸内海はまだまだ撮影し足りない地域。また最高のコンディションで撮影に臨みたいと思います。




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鷲羽山から望む瀬戸内海。瀬戸大橋に連絡船をポイントに入れて撮った/岡山県 倉敷市






冬風烈波 [旅]

冬風烈波「冬の日本海、山陰の旅」




今回の旅は、山陰方面です。

島根県の松江から石見の浜田海岸までの、冬の日本海取材を紹介します。

日本海の撮影と言えば、やはり冬が一番。西高東低の気圧配置が、北風を生んで荒々しい日本海の情景を作り出します。寒く厳しい冬の情景に、日本海の雰囲気がよく合うと思います。





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荒々しい冬の情景。荒波の上をウミネコが飛び交う/島根県 松江市




この日は鳥取で取材した後、松江に入りました。冬の日本海がテーマだったので、海沿いの道を走り続け、随所で三脚を立てました。

鳥取県の境港から橋を渡ると、島根県の美保関に入ります。美保関灯台のある地蔵崎から、旧島根町の海岸線を通り、数カ所で撮影しました。荒々しい磯と砕ける波、その上を飛び交うウミネコの群れ。冬の日本海を満喫できた取材でした。

松江と言えば宍道湖。言わずと知れたシジミの名産地。途中で立ち寄った食堂で食べたシジミラーメンが美味でした。

JR西日本、山陰本線に沿うように走る国道9号線。日本海沿岸をひたすら西に向かう。世界遺産、石見銀山のある大田は素通りして一気に浜田まで走りました。




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石見畳ヶ浦の海岸を洗う波。スローシャッターでぶらした/島根県 浜田市




石見海浜公園の近くに、石見畳ヶ浦と呼ばれる海岸があります。ここは、礫岩が波によって削られてできた千畳敷の海岸。広さは東京ドームより若干広いほどの大きさがあります。

冬の日本海は、基本、曇り空が多く、この日も例外ではなかった。でも、夕方まで撮影した後、どんよりとした雲間から夕日が差し込み、素晴らしい冬の日本海の情景が目の前に広がりました。自然の気まぐれに、ただただ感謝です。

日が落ちた後、浜田の駅近くの食堂で、鰻重をおいしくいただき冬の日本海を後にしました。




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雲間から差し込む光が、暗い日本海の海面を照らしていた/島根県 浜田市





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